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お知らせ 2022年1月5日 更新

新型コロナワクチン3回目接種のご案内

新型コロナワクチンの3回目ブースター接種を行います。

当院でも60歳以上の方、重症化リスクの高い疾病の方で、ご希望の方に限り、接種することにしました。

かかりつけの方(1回目、2回目を当院で受けた方を含む)に限定させていただきますが、1回目、2回目を集団接種、職域接種、他院で受けた方も対象とさせていただきます。

1月29日から開始できる見通しです。

1回目、2回目と同じファイザーワクチン(コミナティ)を用いる予定です。

申し込み開始日や方法は後日再掲示いたします。

接種対象者を限定しているのは、後述しますように、ワクチンが十分安全とは言えないこと、3回目接種が有益であると言えるのは高齢者と基礎疾患者だけであるからです。

わが国でも新型コロナに対するファイザー社、モデルナ社のmRNAワクチンがかなり多くの方に接種され、その効果がわかってきました。その反面、従来のワクチンには見られなかったような副反応リスクが見られ、少なからぬ死亡例もみられています。現在までのところワクチン接種との因果関係を明確に証明できないという理由で、接種が続けられていますが、新型コロナウイルスの大流行という社会状況がなければ、一時使用停止になってもおかしくない状況です。

このことを鑑みて、当院では明らかに接種の有益度が、リスクに勝る方のみに接種すべきであると考えております。

ファイザー社、モデルナ社のmRNAワクチンは大変強力なワクチンで、世界中で重症者、死亡者を激減させてきました。重症化予防効果は変異株に対しても有効で、臨床試験では一年後にも保たれています。

しかし元々感染そのものを抑止する効力は限定的でした。しかも変異株であるデルタ株に対してはさらに弱く、イスラエルのデータでは64%、接種後4ヶ月では39%程度でした。3回目接種でしばらくは感染抑止効果が増強しますが、数ヶ月でまた低下することでしょう。オミクロン株ではさらに低下するようで、海外では3回目接種を終えた医療関係者も多数感染しています。

流行を鎮静化するには感染を抑制しないといけず、欧米諸国では3回目接種を始めているところが多いですが、流行は一向に止みません。現在の状況を見ると残念ながらワクチンでは流行を食い止めることはできないようです。

イスラエルでは4回目接種が始まります。安全とは言えないワクチンを一体何度接種するつもりでしょう。

感染を防ぐには当面、三密を避ける、マスク、手洗いを続けるしかありません。

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0006.html

ワクチンパスポートも余り合理的でありません。ワクチンを受けた方自身が、感染しても重症化リスクが低いと言えますが、ワクチンを受けていても感染しているかもしれないのです。感染していれば、症状がなくとも周囲に感染を広げる恐れが十分にあるのです。

中和抗体が低下している既接種者について、免疫力が低下していると盛んに報じられています。

中和抗体はたくさんの機序がある免疫作用の一部で、重症化を防ぐためには重要な免疫作用です。中和抗体価(=抗体量)はワクチン接種すると、一旦増加します(一次応答)が、その後は必ず徐々にですが低下してゆきます。

しかしワクチン接種して、免疫力にワクチンによる疑似感染した記憶ができれば、本当に感染すると、中和抗体がすぐに一次応答よりもたくさん作られ、重症化を防ぎます。(二次応答)

重症化を回避したいとの点からは、一旦低下することは心配しなくても良いです。

ワクチンの重症化予防効果は一年以上持続しますので、一年以内の3回目接種による恩恵はありません。

しかし中和抗体が低い方の中には、そもそも一度も増えることがなかった(十分な免疫力を作れなかった)方もおられます。高齢者や免疫機能が低下する疾患の患者様、免疫低下作用のある薬剤を受けている患者様は、二回の接種では十分な免疫力がついていない可能性があります。

従ってそのような範疇に入っている、60歳以上の方、重症化リスクの高い疾病の方を対象に、3回目接種を実施したいと存じます。

ただし以上の見解や接種方針は、現在までの医学情報に基づくものです。今後想定外の変異を起こしたり、想定外の重症化リスクが発生したりする恐れもないとは限りません。

そのような場合には、当院では可及的速やかに対応したいと存じます。

 

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