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日別アーカイブ: 2022年2月26日

お知らせ 2022年2月26日 更新

新型コロナワクチン接種の安全性

熱心に読み込まれている方が多いので、丁寧に説明します。

冗長に感じたり、難解に感じたりされる方が多いかもしれませんが、ご了解ください。

 

はじめに

 

現在我が国でほぼ全ての症例に用いられている、ファイザー社、モデルナ社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンについてご説明いたします。

当院では3回目追加ワクチン接種対象者を、60歳以上、あるいは基礎疾患を有する方に限定しております。

その理由はひとえにメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンが安全なワクチンとは言えず、コロナに罹患した場合の重症リスク、死亡リスクが、接種リスクを上回る方に限定すべきであると考えるからです。

 

ワクチンの副反応

 

テレビ報道で、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンにより、発熱や倦怠感などの副反応が生じ、それらでいかに苦労したかを切々と訴える方々が取り上げられています。

もちろんそれらの副反応も、一月以上も体調不良が続く方もおられ、問題ではありますが、いずれは治まるものです。

しかし因果関係の証明の困難さから、ワクチン被害であるとの取り上げ方をされていませんが、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンにより、亡くなられている方が少なからずおられます。亡くなってしまうと言う取り返しのつかない事ですので、大変に深刻な問題です。

しかも、ご高齢で体力が弱ってきたり、基礎疾患という持病をお持ちでなく、全く健康的に暮らしておられる方が突然なくなられています。スーパーマン的な体力を持っているプロ野球選手も亡くなられました。

 

メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの安全性

 

メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンはカタリンカリコ博士の画期的な発見、発明から誕生しました。これからも人類に多くの恩恵をもたらすであろう素晴らしい成果で、カタリンカリコ博士がごく近い将来ノーベル賞を受賞されることは間違いありません。

しかし問題もあります。

メッセンジャーRNAは体内物質で、害が出ないように、人間はすぐに分解するメカニズムを持っていますが、ワクチンとして用いた場合にすぐに分解されるとワクチン効果が出ません。そこでカタリンカリコ博士は工夫して、すぐに分解されないメッセンジャーRNAを作りました。それが画期的なのですが、言い換えると、害が出るかもしれないメッセンジャーRNAが、すぐに分解されずに体内に残るということです。

今回世界中でたくさんの死亡者を出すという、新型コロナ流行という未曾有の大惨事が起きたので、一刻も早く有効なワクチン開発が求められました。そういう状況の中で、短期間に開発できるメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンは、他のワクチンよりも早く完成しました。

米国の厚生労働省にあたる食品医薬品局は状況を鑑みて、せいぜい一年未満の臨床試験しか行われていないメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを仮承認し、接種を開始しました。

イスラエルは国単位で言えば、米国よりも早く接種を開始したのですが、それはイスラエル政府がファイザー社に、イスラエル国民を対象にして臨床試験をして欲しい(しかも薬剤費はイスラエルが支払う)、事故が生じてもファイザー社は免責である、との条件を提示して、契約し、実現しました。

このように安全性試験が十分に行われないままに、一般市民への接種が始められたのです。

我が国の厚生労働省も特例承認という、正式な承認ではない形式の承認を行い、臨床使用を容認しました。その後の感染が拡大しても死亡者がさほど増えなかった事を考えると、素晴らしい英断だったと思います。

世界中の大多数の方に接種を開始して、一年半ほどが経過しましたので、副反応や安全性についてのデータが出てきています。例えば先述の心筋炎によると思われる突然死は世界中で起きています。

しかしそれでもなお主張したいのは、まだなおせいぜい2年しか経過しておらず、さらに長期でどのような副反応が生じるのかについてはわからないという現状です。

例えばこのような状況で、若い、幼い子供達への接種が進められており、胸が張り裂けんばかりの怒りを覚えています。

同じように、あるいは小生以上に、小児への接種に反対している医者も多数おられますが、マスコミが取り上げてくれないので、皆様に情報が届いていないというのが現状です。

 

副反応としての心筋炎

 

亡くなられる原因はいくつもありますが、ここで心筋炎について説明いたします。

心筋炎は心臓の筋肉(心筋)が炎症を起こすものです。心筋が炎症を起こすとうまく収縮できなくなり、重症であれば重篤な急性心不全を起こします。重篤であれば数時間内に命を落とします。

メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンで起きる心筋炎はほぼ全例が軽症とされており、呼吸困難などの症状が出るような重症の心不全を起こすことはほとんどありません。

そもそも心筋炎は、風邪を起こすウイルスの一部も原因になり、軽いものを、我々は知らないうちに罹患し、知らないうちに治っているというような疾患です。

しかし心筋炎として軽症であっても、炎症を起こした心筋は、重篤な不整脈を起こす恐れがあります。ワクチン接種後に突然死される方の中には、軽症の心筋炎に伴う重篤な不整脈が原因である方がおられるのでないかと懸念いたします。

自動車のエンジンが故障した場合、故障が軽度であれば走り続けることはでき、不便はありませんが、故障を抱えたまま走り続けてていると、突然エンジンが止まってしまうような深刻な故障に発展する恐れがある、と例えられるでしょうか。

心筋炎は、重症で心不全を来さなければ、通常は症状はなく、本人が気づかないばかりか、医者にとっても、診察や胸部レ線や心電図といった普通の検査ではわかりません。

症状として胸痛が挙げられたりしますが、それは炎症が心筋を取り巻く心膜に及び、心膜炎、場合によっては胸膜炎(肋膜炎とも言います)を起こした場合の症状です。心膜炎に至るほどに進行すれば症状が出現し、検査をすれば診断に至る可能性が高いでしょう。しかしそのような症例の頻度は少ないです。

 

心筋炎や心膜炎の副反応報告

 

心筋炎や心膜炎が疑われた報告頻度が発表されていますが、上記の理由から、疑いに至らない場合が多数(100倍、1000倍かもしれない)おられる事でしょう。

 

心筋炎

心膜炎

 

特徴があり、男性に多く、若い方に多く報告されています。

概ね50代ぐらいまで危ないように見受けます。

ファイザー社ワクチンに比して、モデルナ社ワクチン接種者に多い傾向が見られますが、この程度であれば意味のある差かどうか分かりません。発病や重症化予防効果が、多くの統計においてモデルナ社ワクチンの方が若干優れており、モデルナ社ワクチンの免疫効果がやや優れていることが、心筋炎発症については裏目に出ているとも推測できます。

 

最後に

 

ワクチンの安全性についての情報のごく一部をお示ししました。

ワクチンの効果についても誤解や、陰謀に近い策動が続いています。それらについてもできるだけ早く皆様にお届けしたいと考えています。

一例を挙げます。

次の図はNHKの時論公論という、高い権威を醸し出している番組で取り上げられたデータです。出典はイギリス保健安全保障庁で、信頼できるデータです。

 

effectivenesspdf

 

ファイザーワクチンを接種してから時間が経つと有効性が低下してきます。デルタ株に比してオミクロン株では、有効性が元々低く、時間と共に低下する速度も早くなります。

しかし3回目接種をすると有効性は著明に回復し、しかもその後の低下の割合も少なくなります。

と報道されました。

グラフをよく見ますと、3回目ワクチン接種後の時間経過の横軸が、2回摂取と異なり、伸びています。一見低下が遅そうに見えますが、実際は2回目接種後とほとんど変わらない程度に低下するというデータでした。3回目接種すると有効性が回復しますが、10週間経つとかなり低下してしまうのは、2回目接種後と同じであるというデータです。

実はイギリス保健安全保障庁が報告した原著論文も横軸が細工されていました。数値データが添付されているので、なぜグラフだけこのように細工するのか、意図は分かりません。

皆様に提供されている報道は、実はこの程度のものなのです。

報道は冷静に、慎重に受け止めてください。

お知らせ 2022年2月26日 更新

新型コロナワクチン接種の予定

新型コロナワクチン接種の、今後当面の予定をお知らせいたします。

1. 60歳以上、あるいは重症化リスクの高い基礎疾患を有する方が対象です。

2. かかりつけの方(普段の通院はなくとも、1回目、2回目を当院で受けた方を含む)に限定させていただきますが、かかりつけの方は、1回目、2回目を集団接種、職域接種、他院で受けた方も対象とさせていただきます。またそのご家族もご希望があればお受けいたします。被接種者全員の氏名、連絡先電話番号を確実にお知らせください。

3. 事務処理能力の制限があり、当面接種券を取得されている方に限定させてください。

4. 今のところ予定している接種日、時間帯は、2月27日(日)午前、午後、3月6日(日)午前、午後、3月12日(土)午後、になります。

5. 診療日、診療時間内に、当院まで電話(06−6875−3500)をいただくか、直接当院受付で申し込んでください。

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